
3月20日、Googleは予てより噂されていたメモサービス、「Google Keep」をリリースしました。
同サービスは、日常で思いついたこと、新たなアイディア、ToDoリスト、今みている景色や記録しておきたい画像など、後でチェックしたいことをいつでも気軽にメモしておけるというもの。
また、音声入力からのメモもサポート。
「Google Keep」のデータは、同社の(何かとプライバシー的に危険な指摘が多い規約の)クラウドストレージサービスである「Google Drive」上に統合されるとのこと。
こういったメモサービスでは、日常生活でいつでもどこでも利用できないと意味がないですが、今回のリリース時点では、ブラウザを介する「Webサービス」からの利用と Android 4.0~で利用できる Androidアプリ版「Google Keep」 が提供されています。
iPhone や iPad など iOSユーザーの場合は、今のところ Webサービス しか提供されていません。
Google Keep の現時点での使用感
僕は、Google Drive の規約が恐ろしいのと、普段は Evernote をメモアプリとして利用しているため、今回初めて試験的に利用してみましたが、今の時点で感じたことを挙げてみます。
日本語に対応していない
まだリリースしたばかりなので仕方ないと思いますし、これから多言語に対応するのでしょうけど、現時点では日本語に対応していません。
といっても、まだまだ機能がシンプルなので日本語表示じゃなくても余裕で使えます。
ソーシャルボタン、APIなどの連携手段がほしい
現状では、メモのタイトルや文章を直接記述するしかありません。
例えば、あるネットの記事を「Google Keep」にメモしておきたい場合は、いちいちタイトルやURLをコピーして貼り付ける作業が必要です。
このブログでも記事のタイトル直下にある各種ソーシャルボタンによって、閲覧者が目的のソーシャルサービスに記事をシェアしたり、Evernoteに必要な情報を渡して1クリックでメモできる利便性を考えたら、あらゆるサイトで利用してもらうためのソーシャルボタンは早く提供してもらいたいものです。
また、現在はあらゆるアプリでも Twitter、Facebook、Evernoteなどのサービスと連携して投稿できるSDKやAPIが提供されているので、このような手段がないのもまだまだ「Google Keep」の普及は見込めないと思います。
見たまま記録できない
Evernoteであれば、例えばWebページ自体を、リンクや画像も含めて選択範囲のみをそのまま記録できますが、「Google Keep」ではそんな賢いことは一切できません。
URLすら自動でリンク化してくれません。
ほんとに単なるメモ機能のみ。
iPhone から Google Keep にアクセス。
Evernoteアプリでの表示。
ToDoリストで日本語が入力できないときがある
「Google Keep」では、タイトルとノートを記録するメモタイプと、リスト化して完了したタスクをマークできるToDoリストタイプを選べるのですが、ChromeからToDoリストで日本語にてタスクを入力しようとすると、まったく日本語が入力できない場合がよくあります。
これじゃ、まるで使い物にならない!!
まとめ
まだまだ細かい物足りないポイントはあるのですが、現状では「Google Keep」自体の機能と周辺サービスやアプリとの連携手段のなさから考えて、とても Evernote から乗り換えられるだけのメリットが見出せません。
そもそも、リマインダー程度の簡易メモサービスとしての位置づけであれば、Evernote と比較はすべきではないかもしれませんが、まだまだリリースしたばかりなので、これからどんどん改善 & 拡張されていくことを期待して今は総スルー扱いにしておきます(爆)!
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